2025年6月24日火曜日

スタジアム建設の動きについて私の想い

 岡山でスタジアム建設を推進するための署名活動をおこなう組織が立ちあがった。

スタジアム建設には恐らく少なくとも総額300億-400億かかるだろう。

建設の議論が進んだとして、完成するのは7~8年後。※広島の例

2032・3年だ。

そのころの岡山はどうなっているだろ。どうなっていたいだろう。

ピーススタジアム(総額270億)の場合、県の持ち出しは43億。広島市は43億。

参考:https://www.chugoku-np.co.jp/articles/gallery/143686

岡山県の予算総額は7768億(一般会計)。

7768憶円で施策を行っている。

その主な施策の概要が「第4次晴れの国おかやま生き活きプラン」である(下図)。


例えばスタジアムの耐用年数を20年、ランニングコスト年間1.2億(※ピーススタジアム)として考えると、1年間で3.2億(建設費400億×16%/20年)+1.2億=4.4億。
※16%はピーススタジアム建設におけるの広島県のおおよその負担割合

つまり、現在、県の施策で行っている年間4.4億円の事業による県民への便益よりも、スタジアムを作ったことによって県民が得られる便益が多ければ、県としてはスタジアム建設に投資した方がコスパが良いわけです。

県の重点戦略には、
1.結婚・子育ての希望がかなう社会の実現
2.夢を育む教育県岡山の推進
3.地域を支える産業の振興
4.安心で豊かさが実感できる地域の創造
があります。

これらの重点戦略を実現するために89の重点施策があり、重点施策以外で68の施策があります。

ですので、これらのそれぞれの施策(89+68=157施策)に現在直接かけるコストで得られる効果(便益)よりも、スタジアム建設によって得られる効果(便益)がコスパが良ければ、スタジアム建設に投資した方が良いわけです。

したがって、これら157の施策の視点で、スタジアム建設によって得られる効果(便益)を列挙し、現行の施策を行うよりスタジアム建設によって得られる効果(便益)が高いということを検証・説明する必要があると思います。

長崎のスタジアムシティのように、すべての建設費をジャパネットホールディングスのように民間が拠出するのであれば、どうぞご自由に、となりますが少なくとも公的資金が投入されるのであるならば、このような検証に基づくビジョン、プランが必要だと思います。

建設の賛否を申し上げているのではありません。

私はスポーツのキャリアがあるので、スポーツに対する思い入れはありますが、だからこそスポーツに携わる立場として、厳しくその効果を検証・提案することが求められると思っています。

スポーツ以外にも、福祉、子育て、仕事、くらし、など様々な優先すべき施策があります。
それらの施策をさらに推進するためにスポーツに投資した方が結局はそれらの施策の推進に繋がるということであるならばスポーツへの投資に繋がると思っています。

スタジアム建設の議論がきっかけとなって、岡山県民が、「自分たちのまちは自分たちで統治する。」という民主主義の原点に立ち返り、民産官学金言それぞれが対等なパートナーとしてディスカッションをしながら、岡山が具体的に元気になるビジョンとプランを策定していけることを期待していますし、私も微力ながらその一翼を担えるように頑張りたいと思っています。

※上記の施策や予算の内容、スタジアムに関わるコストなど正確でない点も多々あると思いますのでその点を踏まえてお読みください。


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