大学は、すぐに役に立つ研究だけを行う場所ではない。
私は、そのことをよく理解している。
「無用の用」という言葉があるように、すぐには役に立たない研究が、何十年後に社会を大きく変えることもある。
だから大学には、自由な研究が必要である。
一方で、私は30年間、日本経済が停滞し、地方が衰退していく姿も見てきた。
その中で、ずっと感じてきたことがある。
なぜ大学は、もっと地域に活用されないのだろう。
大学には、世界最先端の研究がある。
優秀な学生がいる。
多様な専門家がいる。
地域には、その知を必要としている企業や自治体がある。
それなのに、両者は十分につながっていない。
私は、この距離を縮めたい。
そのために、産学官連携を進めてきた。
アントレプレナーシップセンターの設立にも関わった。
AI活用研究所を構想した。
私がつくりたいのは、新しい組織ではない。
知が地域を循環する仕組みなのである。
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