2026年11月4日、一般社団法人おかやまAI活用推進機構(AISISおかやま)の設立記念フォーラムが開催されました。
私は本機構の理事として参画するとともに、当日はパネルディスカッションのモデレーターを務めました。
今回のフォーラムは、岡山におけるAI活用の推進と、地域企業・大学・行政などが連携した新たな価値創造に向けた重要な第一歩となりました。
また、AISISおかやまの設立やフォーラムの取り組みについては、日本経済新聞および山陽新聞にも取り上げていただきました。
AIの社会実装に向けた新たな一歩
生成AIをはじめとするAI技術の進展によって、企業経営や地域産業を取り巻く環境は大きく変化しています。
特に地域の中小企業にとって、AIの活用は業務効率化や生産性向上だけでなく、新たな商品・サービスの開発、競争力強化、事業創出につながる可能性があります。
一方で、AIを導入するための専門人材やノウハウの不足、具体的な活用方法が分からないといった課題もあります。
AISISおかやまは、こうした地域の課題に対して、企業、大学、行政、専門家などが連携し、AIの活用と社会実装を推進することを目指しています。
重要なのは、AIを導入すること自体ではなく、AIを活用して地域にどのような価値を生み出すことができるかという視点です。
パネルディスカッションのモデレーターを担当
設立記念フォーラムでは、パネルディスカッションのモデレーターを担当しました。
登壇者の皆様との議論を通じて、AI技術の可能性だけでなく、地域企業における具体的な活用、AI人材の育成、企業間連携、地域産業への展開などについて考える機会となりました。
私自身、これまでスポーツマネジメント、スポーツツーリズム、地域イノベーションなどを専門として、産学官連携や地域での事業創出に取り組んできました。
その中で重視しているのが、異なる組織や分野をつなぐ「バウンダリースパニング」という考え方です。
AIの社会実装においても、技術を持つ企業、現場の課題を抱える企業、研究機関、行政などをつなぎ、それぞれの強みを生かすことが重要になると考えています。
今回のモデレーターとしての経験も、こうした研究上の問題意識を実践の場で考える貴重な機会となりました。
岡山理科大学におけるAI活用研究所構想
現在、岡山理科大学では、2027年4月のAI活用研究所(仮称)の設立に向けて検討を進めています。
大学の研究基盤や専門知識を活用し、地域企業や自治体との連携を通じて、AIの社会実装や新たな産業応用、事業創出などにつなげていくことが期待されます。
大学が地域社会の課題を共有し、企業や行政とともに解決策を生み出していくことは、これからの大学にとって重要な役割の一つです。
AISISおかやまの活動と大学における研究・産学官連携が相互に発展することで、岡山に新たなAI活用のエコシステムが形成されることを期待しています。
岡山から全国へ広がる連携を目指して
私はこれまで、スポーツ、観光、地域産業などを対象に、大学と地域社会をつなぐ研究・実践活動を進めてきました。
今後は、AI活用という新たな領域も加え、岡山での実践を東京・大阪をはじめとする全国の企業、大学、研究機関との連携へと発展させていきたいと考えています。
地域で生まれた取り組みを他地域へ展開するとともに、全国の先進的な技術や知見を地域へ還元する。
こうした双方向の連携によって、新しいビジネスや地域イノベーションの創出につなげていくことが目標です。
フォーラムを終えて
今回の設立記念フォーラムは、多くの関係者の皆様のご協力によって開催することができました。
ご登壇いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、そして準備・運営に携わられた皆様に、心より御礼申し上げます。
フォーラムの開催は、あくまでもスタートです。
これからは、地域企業におけるAI活用の具体的な成果や、新たな事業・サービスの創出につなげていくことが求められます。
私自身も、AISISおかやまの理事として、また研究者として、研究と実践の両面から活動を進めてまいります。
「AIを学ぶ」から「AIを活用する」へ。そして「AIで地域の未来を創る」へ。
岡山から新しい挑戦を始めていきたいと思います。
関連リンク
一般社団法人おかやまAI活用推進機構(AISISおかやま)
https://aisis-okayama.jp/
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